日本のROBO-ONEロボット、世界へ
日本発の二足歩行ロボット格闘競技大会「ROBO-ONE」に出場するロボットの、世界における認知度が上昇している。
今週、エクアドルで開催されている「日本大文化祭」(国交樹立90周年記念事業、上はそのポスター)にはトコトコ丸とアフロが招待され、踊りやサッカーを披露している。なんと、日本から片道33時間もかかるそうだ。
ROBOTS-DREAMSなどを通じて、スギウラファミリーのダイナマイザーが庭の芝刈りをしているビデオは世界で7万回以上見られている。
一方、昨年Wired Scienceの「GeekDad」で取り上げられたMARU Familyはこのほど、Gizmodoにも登場。
世界にどんどん紹介されている日本のホビー・ロボット。実際にこの目で見たくて、日本にちょっと帰り、ROBO-ONEのお手伝いロボットプロジェクト決勝を取材しました。その様子を英文GetRoboにまとめました。4部に分かれていますが、1部はここから。
これを書く時にこまったのが、優勝したスミイファミリーを含め、いくつかのロボットが使っていた「マスター・スレーブ」方式の制御システムをどのように英語で訳すか。小型のロボットや操縦ハンドルなど「マスター」を動かすと、離れたところにいる「スレーブ」(ロボット)が同じように動くという優れた仕組みだが、米国の奴隷制にまつわる歴史を考えると、このまま英語にするのは避けたい。
実際、「master slave robot」でグーグル検索すると、出てくるのは日本の論文ばかり。この方式を用いる米国の手術ロボットのサイトでもそのような文言は見つからない。上記、Wired Scienceの番組の中では、丸さんの話している言葉を訳すときだけちらっと出てくるが、あとは極力避けながら制御システムの説明を行っている。Gizmodoの記事は見出しにも使われているが、これは異例だと思う。
「マスター・スレーブ」、何か良い海外向け表記はないでしょうか。教えてください。
う〜ん、たしかに英訳となると、そのままでは厳しいですよね・・・。
parent/childという言葉はときどき見受けますけど、使えるのかな。
投稿情報: Mari | 2008年9 月19日 09:57
Master / Slave is a common term in computer engineering, so it is fine. It is well understood what the meaning is, so it will not be seen as "offensive" or "harsh". You don't need to change the wording for USA due to historical reasons.
投稿情報: Alex | 2008年9 月19日 17:51
Thank you Alex for your comment. I agree that I would not need to change the phrasing if my readers were all in the computer/robotics field. But there will be and there actually are more and more people outside of this profession that want to read about robots and use them and I would like to come up with something that well describes this technology without using these words. I would very much appreciate your advice on this.
投稿情報: Norri | 2008年9 月19日 18:01
翻訳のプロのMari-sanへ、コメントをありがとうございます。2つの言葉を遣うのではなくて、ずばっと一言で言えないかな、と思って。今度、ご相談させてくださいね。
投稿情報: Norri | 2008年9 月19日 21:49
Ok. You could call this form of robot control "robot puppeteering".
投稿情報: Alex | 2008年9 月20日 08:13
Ahhhhh, I see. That sounds good! Thank you so much for your help Alex!!!
投稿情報: Norri | 2008年9 月20日 08:33
ふむふむ。面白い。勉強になりました m(_ _)m
投稿情報: Mari | 2008年9 月23日 06:06
はじめまして。アメリカの大学院でロボット工学を勉強している者です。毎回楽しく拝読させて頂いています。
「マスター・スレーブ」システムは遠隔操作ロボットの代表的な例ですし、そもそも最初に開発されたのはアメリカですので、むしろ英語表現そのものが輸入されていると思います。ですので、上で Alex さんが仰ってるとおり、ロボット分野では英語でも日本語でも master-slave(マスター・スレイブ)が一般的です。
ただそうは言っても、Norri さんがコメントされているように、やはりこの表現だと専門家以外には誤解を与えかねません。また一般的に言われているように、例えばアメリカでロボットと言えば、ターミネーターやロボコップを想像する人は少なくないでしょう。そこで、最も普及している医療ロボットを作っている会社は、robot や master-slave という言葉を避けています。そうでないと、患者さんが不安になってしまうからでしょう。
残念ながら私の知る限りでは、この言葉に変わって、なおかつ的を得た表現は聞いたことがありません。英語の場合、operator-side robot/manipulator と remote-side robot/manipulator などが近いかもしれませんが、例えば先に挙げた医療用ロボットですと、必ずしも remote とは言えませんので、適切な言葉選びは難しそうですね。
投稿情報: tyama | 2008年9 月23日 14:46
tyamaさん、はじめまして。Alexさんのコメントを日本語にして読者のみなさんとシェアしたほうが良いな、と考えていた矢先、tyamaさんがその背景などを美しくまとめてくださり、その必要がなくなりました。たいへんありがとうございます。tyamaさんのサイトも拝見させていただきました。手術支援ロボットがご専門なのですね。今後ともよろしくお願いいたします。
投稿情報: Norri | 2008年9 月23日 21:44
話題に乗り遅れてしまいました。
影木さんが造語を作って広めてしまうのがいいのではないでしょうか。
モーションシンクロナイザ とか モーションシンクロナイズドマニピュレータ(コントローラ) とか。
ROBO-ONEのような遠隔操縦の場合は、
「拡張現実(強化現実)」(現実空間の映像にコンピュータで作成した情報を重ねて表示する技術)を「Augmented Reality」と呼ぶのを真似て、
Augmented Puppeteering という造語にしてみたりとか。
(逆に邦訳がむずかしい…)
投稿情報: 人形つかい | 2008年10 月 7日 22:12