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2008年5 月31日

ロボットはポップカルチャーと現実世界の交差点

 サンノゼ美術館ロボット・アートの展示会が開催されているのにあわせ、作家のDaniel H. Wilson氏の講演会が開かれた。ウィルソン氏は、カーネギー・メロン大学(CMU)でロボット工学の博士課程にいる間に、「HOW TO SURVIVE A ROBOT UPRISING(ロボット反乱時に生き残る方法)」という本を書き、その本が売れたので、博士号を取得後に作家になったという異色の経歴の持ち主だ。

Dan_wilson (巨大なロボット・アートを前に講演するウィルソン氏)

 この本は、「悪意のあるロボットをどう見分けるか」や「無人ロボット車からいかに逃げるか」、「(ロボットの)音声認識をいかにだますか」など、ロボットがいずれ暴動を起こした時に人間がいかに対応すれば良いかをおもしろおかしくマニュアル風にまとめている。

 また同氏が次に書いた本「HOW TO BUILD A ROBOT ARMY」は、人間がゾンビに立ち向かうためにロボットの軍隊を形成する方法についてだ。

 こうした本はジョークの塊のように思われるかもしれないが、「そうじゃない」とウィルソン氏は主張する。「ロボットというのはポップカルチャーと現実世界の交差点にある。私は一般人に本当のロボットの技術について知識を広めるために、ポップカルチャーを利用して本を書いたのだ」と語る。確かに本では、今の技術がどこまで進んでいるかや、そうした技術の仕組みについて解説している。

 「ロボットはポップカルチャーの面からも、実世界の技術開発の面からも進化している。人間の想像力と技術の双方が進化している時に、それらがどう相互作用して行くかに関心がある」と言う。

 「ロボットは我々人間のできることを何でもでき、しかもいずれは人間よりもうまくできるようになるとみんな思っている。それが恐いのだ。でもロボットに関して最も楽観的なのは日本人だろう」。日本では一般的にロボットは「人間の味方」、米国では「人間の敵」であり、日米の一般大衆のロボットに対する考え方、思いには大きな開きがある。しかし最近のポップカルチャーはグローバルな現象だし、この先は変わってくるような気がするのだが、どうだろう。

 今回は美術館の展示を見る時間がなかったのだが、終了する10月までにもう一度行かねば。

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