カールスルーエ大学(下)
カールスルーエ大学の博士課程に在籍中のHolger Rapp氏が開発した、ピンポン・ロボット。使っているのはKUKAの「KR5 Sixx」。大学院生がプログラミングを勉強する実習用に開発したという。カメラは横の壁と天井に合計2台。最初の玉の投げ方にこつがいるが、Rapp氏によると、うまく投げてやれば「1時間は玉を打ち続けることができる」そうだ。
カールスルーエ大学の博士課程に在籍中のHolger Rapp氏が開発した、ピンポン・ロボット。使っているのはKUKAの「KR5 Sixx」。大学院生がプログラミングを勉強する実習用に開発したという。カメラは横の壁と天井に合計2台。最初の玉の投げ方にこつがいるが、Rapp氏によると、うまく投げてやれば「1時間は玉を打ち続けることができる」そうだ。
前項に続いてカールスルーエ大学で開発中のヒューマノイド「ARMAR」について。大学の模擬台所で活躍中なのが下の「ARMAR-IIIA」。横にいるのが研究の中心人物のTamim Asfour博士。
別の部屋で待機中だったのが、ややスリムになった下のARMAR-IIIB。今のARMAR-IIIAは上半身だけで重さが40kg、全体で140kg。ARMAR-Ⅴを2足歩行型にする方針だが、そのためには上半身を最高でも25kgに抑える必要があり、まずは重さを減らしたARMAR-Ⅳを開発する計画という。
GetRoboは夏期休暇でドイツに来ています。カールスルーエ大学を訪問し、Ruediger Dillmann教授とリサーチ・サイエンティストのTamim Asfour博士のグループが開発中のヒューマノイド「ARMAR」を見る機会がありました。欧州には独自のヒューマノイドを開発中の研究グループが2つだけあり、同グループはそのうちの1つです。
以下のビデオは、ARMAR-IIIAが自動食器洗い機を開けるところ、コップを入れるところ、閉めるところです。説明してくれているのはAsfour博士。同博士が目指していることは、早稲田大学菅野研究室のTWENDY-ONEと共通する部分が多いと感じました。
YouTubeは今や、世界のロボット研究者が競って開発成果を世の中に発表する場になった。先日書いたEPFLのHOAP-3しかり、Readybot、カーネギー・メロン大学、Boston Dynamics などなど。
最近、日本発で海外受けしたビデオが次のものだ。
英文GetRoboで紹介したら、BotJunkieが取り上げてくれ、瞬く間にCrunchGearやMAKEといった人気ブログに伝播した。
パックマンは世界的に知られているし、着物・ふすま・たたみ、英文字幕というのも最初から海外を意識したもの。優れたアイデアは英語で発信すると欧米だけでなく、スペイン語圏、インド(人口が多いからすごい読者数ですよ!)など一気にマーケットが広がる。
一方、下のビデオもちょっと前にかなり話題になったのだが、残念なことにYouTubeのテキスト情報がすべて日本語で、「もっとこのロボットについて知りたい」という記事が多数見られた。
松下電器産業が「世界一長持ちする」新乾電池「EVOLTA(エボルタ)」のPRのために開発したEVOLTA ROBOTがグランドキャニオンの断崖絶壁をロープで上る話が各所で取り上げられ、話題作りに大成功。ニュース系ではAP通信の記事をABCNewsやFOXNEWSが掲載し、ブログ系だとPink Tentacle経由でGIZMODOやBotJunkieなど多数。
世界の誰もが知っているグランドキャニオン+話題作りで活躍するロボットを組み合わせたことで100点満点!と言いたいところだが、1点だけ残念なのが下のYouTubeのビデオ。このビデオはEVOLTAのオフィシャルサイトにも出ていて、せっかくEVOLTA ROBOTの開発の過程が美しくまとめられているのに、日本語オンリー。YouTubeに載せるバージョンは英語にすればもっとオーディエンスが増えるのに。
じゃ、YouTubeの日本発ロボット関連ビデオで海外受けするのはどんなものか?それは次項に書きます。
昨日に続いて、アイロボット社のコリン・アングル最高経営責任者(CEO)の話。同CEOによると、アイロボットは創業時から様々な事業モデルを模索し、同社の飛躍につながった自走式掃除ロボット「ルンバ」にいたるまでに、実に14種類の事業モデルで失敗したという。以下が失敗したという14種類の事業モデルだ。
1.月へロボットを送る計画の映画化権を販売し、計画を実行に移す
2.大学とホビイストに研究用ロボットを販売する
3.ロボット玩具でロイヤリティー収入を得る
4.血管掃除ロボット用のナノ・ロボット技術を開発し、ライセンス提供する
5.油田の生産性を高めるロボットを石油業界に売る
6.原子力発電所の検査ロボットを売る
7.博物館に教育用ロボットを売る
8.業務用床清掃ロボットの技術をライセンス提供する
9.軍隊のロボット研究を下請けする
10.「ロボット戦争」型の娯楽施設を作り、販売する
11.地雷除去ロボットを販売する
12.ロボット用基本ソフト(OS)を開発し、ライセンス提供する
13.インターネットを通じて制御できるロボットを産業界に売る
14.弾道ミサイル探知機関向けに惑星探査ローバーを開発・販売する
ちなみに講演の後の質疑応答で、「産業用ロボットはなぜやらないのか」といった質問が出た。対するアングルCEOの答は「I would be surprised if we are not in the industrial space 5 years from now.(私は、5年後に我々が産業用ロボットの分野で商売をしていなかったら、驚くだろう。→つまり、5年後にはきっと産業用ロボットの分野にも進出しているだろう、ということ)」
スタンフォード大学でアイロボット社のコリン・アングル最高経営責任者(CEO)の講演を聞いた。題名は「Adventures in Entrepreneurship(起業の冒険)」。一番の印象は、同CEOが本当に様々な経験を積んだ上で語っているな、ということだった。良い意味でこの会社は「新しくない」。同社の自走式掃除ロボット「ルンバ」が日本で売れるようになったのはつい最近のように感じられるが、実はアイロボットの創業は1990年に遡る。設立2、3年のロボット・ベンチャーの経営者とは言葉の重みが異なるのだ。
話の内容は、アイロボットのこれまでの歴史を振り返りながら、起業を通じて自分が学んだことについてだったが、今後、起業を目指す人には貴重なアドバイスが豊富に盛り込まれていた。
GetRobo Premium では同CEOの話を、起業家へ向けた「8つの助言」にまとめた。ロボット関連ベンチャーにかかわる読者は必読。(GetRobo Premiumにはパスワードが必要です。パスワード送付をご希望の方は無料メーリングリストから登録してください。)
サンノゼ美術館でロボット・アートの展示会が開催されているのにあわせ、作家のDaniel H. Wilson氏の講演会が開かれた。ウィルソン氏は、カーネギー・メロン大学(CMU)でロボット工学の博士課程にいる間に、「HOW TO SURVIVE A ROBOT UPRISING(ロボット反乱時に生き残る方法)」という本を書き、その本が売れたので、博士号を取得後に作家になったという異色の経歴の持ち主だ。
この本は、「悪意のあるロボットをどう見分けるか」や「無人ロボット車からいかに逃げるか」、「(ロボットの)音声認識をいかにだますか」など、ロボットがいずれ暴動を起こした時に人間がいかに対応すれば良いかをおもしろおかしくマニュアル風にまとめている。
また同氏が次に書いた本「HOW TO BUILD A ROBOT ARMY」は、人間がゾンビに立ち向かうためにロボットの軍隊を形成する方法についてだ。
こうした本はジョークの塊のように思われるかもしれないが、「そうじゃない」とウィルソン氏は主張する。「ロボットというのはポップカルチャーと現実世界の交差点にある。私は一般人に本当のロボットの技術について知識を広めるために、ポップカルチャーを利用して本を書いたのだ」と語る。確かに本では、今の技術がどこまで進んでいるかや、そうした技術の仕組みについて解説している。
「ロボットはポップカルチャーの面からも、実世界の技術開発の面からも進化している。人間の想像力と技術の双方が進化している時に、それらがどう相互作用して行くかに関心がある」と言う。
「ロボットは我々人間のできることを何でもでき、しかもいずれは人間よりもうまくできるようになるとみんな思っている。それが恐いのだ。でもロボットに関して最も楽観的なのは日本人だろう」。日本では一般的にロボットは「人間の味方」、米国では「人間の敵」であり、日米の一般大衆のロボットに対する考え方、思いには大きな開きがある。しかし最近のポップカルチャーはグローバルな現象だし、この先は変わってくるような気がするのだが、どうだろう。
今回は美術館の展示を見る時間がなかったのだが、終了する10月までにもう一度行かねば。
ロボットの国際会議「ICRA」で、久しぶりにWillow Garageのスティーブ・カズンズ社長兼最高経営責任者(CEO)に会った。同社については以前書いたが、最近、組織変更をしたという。
もともと、家事や高齢者介護などで役立つパーソナル・ロボット、自律型無人ロボット車、そして無人で1年間、航海できるロボット船の開発、という3つのプロジェクトに取り組んでいたが、このほど「パーソナル・ロボットのプロジェクト1本に絞ることにした」(カズンズ社長)。「難しい決断だったが、会社がまだ小さいうちは、1つに集中するほうが良いと判断した」と言う。これまで無人ロボット車、ロボット船の開発に携わってきた技術者は当面、そのまま社内にとどまり、パーソナル・ロボットの開発にシフトする。
今年の夏に予定されていたロボット船の進水式を楽しみにしていたので残念だ。船は大学に寄贈されたそうだ。
ロボットの国際会議 ICRA 2008 を取材して来ました。記事は ROBOT WATCH に掲載されています。
盛りだくさんの会議を1人でカバーするのは本当にたいへんでしたが、楽しかったです。
先日書いたHOAP-3とPONGをして、無惨に負けました。私の後ろにいる黄色いTシャツの方はYouTubeのビデオで有名になったEric Sauserさんです。
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